あの判決からどの位経ったか。


気付けば、師であり―――――父の仇でもある男の断罪の 期日が訪れようとしていた。


そう。私は。


今日、彼に会いに来た。




会わなければならないのだ―――――私自身の、為に。














「何をしに来た」
「…お久しぶりです、せんせ…」
「何をしに来たかと聞いている」

相変わらずだな、と思った。
師は『会話』を好まない。要点のみを必要とする。
師と会わなくなって大分―――――実際には数ヶ月位なのだが――――― 経つが、会っていた頃と少しも変わらなかった。
その事実に何故だか少しだけホッとする。

「私がココに来た理由をお尋ねですか?」
「必要ない。貴様が我輩の目の前から消えれば、それで良い」




「父の仇を見に来ました」
「―――――…」




師の顔色はそのままだった。
微動だにしない表情に、憎らしさを通り越し感心すら覚える。 私は一つの動作も見逃さぬよう、じっと師を見つめた。


やがて、師の唇が動く。


「…それで」
「え?」
「それで、どうするのだ、貴様は」


まさか眺めて終わりではあるまい?


問われた事に驚いた。
その質問内容にも―――――答えを持っていない自分にも。
私はどうする気でいたのか。
わからない。
でも、会わなくてはならないとは思ったのだ。 直感と言ってもイイ。
そういえば、そんな感情の流れに身を任せて動くなど、 いつぶりだろう―――――?




「―――――以前の貴様なら間を空けず返答したであろうな」
「先生…」
「話にならない。去れ」




そう言って師は席を立った。
取り付く暇も無かった。
その後姿を見つめながら『コレで終わりで良いのか』と 何も返せなかった己に問答するが、 答えを見つけることは出来なかった。
そんな自分に腹が立つ。


自分はどうしたかったのか。
先生に会ってどうしたかったのか―――――…?


見えなくなる背中を見ていられなくて思わず頭を垂れた。













































答を。


貰った気がした。

















翌日、私は一枚の書き置きを残して日本を経った。












『検事・御剣怜侍は死を選ぶ―――――』



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カルミツ…?
豪先生が大好きです。(好きでコレかお前)

当初、全部文字で書こうとしたんですが途中でわかんなくなり(汗) 急遽ラクガキを挿入…しかも資料無くて豪先生の服てけとー(吐血)

初めから全部ラクガキで描けば良かったorz



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